平成26年2月 月例インターネット句会 Vol.24結果発表 

木暮陶句郎 選

◎特選 5句 
 薄氷や夕べの夢を解きつつ            清水  檀 
 土壌積む河岸一気に草萌ゆる          稲葉 京閑
 水仙花涙流るるままにして            鈴木由里子
 二ン月のこんなに白い魚の骨          星野 裕子
マカロンの焼き色深し春の雪           鈴木由里子 

〇入選 20句

関東を驚かせたる春の雪              中野 千秋
雛菊や母の背憑くの欝ですか            鈴木由里子
行く先の知れぬ二月の川を見ゆ          阿部ひで希
豆撒の声も闇夜に転げをり             杉山 加織
はだら雪靴の形に黒き土               峯岸 俊江
春雪の今朝の深さを怖れけり            中野 千秋
さざなみと光分け合ふ猫柳              清水  檀
着膨れが着膨れを掻き分けてゆく          稲葉 京閑
寒桜また出逢ひたる峠道               阿部ひで希
雪の夜バレンタインに一人旅             水上 一葉
淋しさを孤高に変へし冬薔薇             星野 裕子
武蔵野の身動きできぬ春の雪            杉山 加織
節分やしみじみと豆噛み締める           清水  檀
海鳴りは遠くにありし春の海             鈴木由里子
追ひかけて追ひかけられて猫の恋         清水  檀
とある日の語り継ぐべき春の雪           中野 千秋 
軽やかな雪の軽さを掻きにけり           杉山 加織 
掻いて掻いてまだまだ掻いて春の雪        中野 千秋 
しづり雪ひと夜の夢の剥がれをり          杉山 加織
日と風と押しつおされつ二月来る          峯岸 俊江
 
 


互選


5票 
 
 夜は青く星に応へり残り雪           木暮陶句郎

4票
 
遅れ来て君淡雪の髪飾り           木暮陶句郎
 豆撒の声も闇夜に転げをり          杉山 加織
 さざなみと光分け合ふ猫柳          清水  檀
 
 

  
2票 薄氷や夕べの夢を解きつつ       清水  檀
 二ン月のこんなに白い魚の骨         星野 裕子
 耕運機真つすぐ春の土砕く           阿部ひで希
 しづり雪ひと夜の夢の剥がれをり        杉山 加織
 マカロンの焼き色深し春の雪          鈴木由里子

1票
 ばた足の助走続けて鴨飛翔           阿部ひで希         
 
 あたたかや少し歩を増す万歩計         峯岸 俊江   
 臘梅の香り零して風の中             阿部ひで希
 着膨れが着膨れを掻き分けてゆく       稲葉 京閑
 寒桜また出逢ひたる峠道             阿部ひで希
 冴返る約束といふ脆きもの            木暮陶句郎
 土壌積む河岸一気に草萌ゆる          稲葉 京閑
 淋しさを孤高に変へし冬薔薇          星野 裕子
 恋猫に成れずミルクを舐めてをり        木暮陶句郎 
 武蔵野の身動きできぬ春の雪          杉山 加織
節分やしみじみと豆噛み締める        清水  檀
 野水仙灯台四時で閉まりけり         星野 裕子
 追ひかけて追ひかけられて猫の恋      清水  檀
 上諏訪の湖面を滑る春寒風           水上 一葉
 立春と一筆添へて投函す             峯岸 俊江
 冴返る切符呑み込む改札機           稲葉 京閑
 春めくや一輪車こぐ女の子            峯岸 俊江
 日と風と押しつおされつ二月来る        峯岸 俊江 
   
   
 

(平成26年2月「ひろそ火インターネット句会 Vol.24」投句10名、選句10名。今回の結果を『ひろそ火』2014年4月号にて掲載予定です。)

※過去の結果 
2012年 3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2013年 1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2014年 1月
来月の参加もお待ちしております!!  

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