平成24年6月 月例インターネット句会 Vol.4 結果発表 

 

木暮陶句郎 選

◎特選 5句
 白薔薇を活けて背筋を伸ばしをり         清水 檀        
 緑陰に歩み緩めて街の午後            清水 檀
 麦の秋屋上に干す白シーツ             星野 裕子
 牡丹散る紙のくづれる音のして           星野 裕子
 つる薔薇のアーチの下ですねてみる          中野 千秋

〇入選 12句
  青信号全速力の夏着の子             峯岸 俊江 
  風走り日差しも揺らす青葉かな          阿部ひで希
     ゆく春や長き睫の抱き人形             星野 裕子
     鼻歌もスピード上げて大南風            杉山 加織
     六月の水辺にモネを探しつつ            中野 千秋
     細波を割って着水通し鴨               阿部ひで希
     青麦の穂先一面日を反し              阿部ひで希
     水飛沫嬉々とし追って裸の子            阿部ひで希
     まどろみの中で逢ひしは夏の君          湯本 真也
     薄絹のかがやき白木蓮開く             星野 裕子
     花嫁のブーケトスより風薫る            杉山 加織
     絡みつく花は一途や鉄線花            清水 檀
     薄暑光ホテルの守衛の金モール          星野 裕子
     この空の風を集めて競馬              杉山 加織
     大いなる水面の空を蓮浮葉            稲葉 京閑
     蕗煮るや母のレシピの字のにじみ        峯岸 俊江
     黒猫が番してをりぬ薔薇屋敷           中野 千秋
     夏の朝風柔らかき軽井沢             清水 檀


互選

 5票
 
蜥蜴いまジュラ紀の顔で振り向きぬ     木暮陶句郎

 4票
 緑陰に歩み緩めて街の午後          清水 檀
  少年が後ろ手に持つ赤い薔薇          中野 千秋   
 
 
 
六月の水辺にモネを探しつつ         中野 千秋
 くろがねの泥したたらせ代を掻く        木暮陶句郎
 
 2票
 
ゆく春や長き睫の抱き人形           星野 裕子
 牡丹散る紙のくづれる音のして         星野 裕子
 父の日に好みは何と母に訊く          杉山 加織
 黒南風がジャズのスイングめいてくる      木暮陶句郎
  鈍色の過去を曳きゆく梅雨の蝶         木暮陶句郎
 

 
 
白薔薇を活けて背筋を伸ばしをり       清水 檀
  風走り日差しも揺らす青葉かな         阿部ひで希
  水飛沫嬉々とし追って裸の子          阿部ひで希
  紫陽花に真珠のやうな雨雫           杉山 加織
  花嫁のブーケトスより風薫る           杉山 加織
  薄暑光ホテルの守衛の金モール        星野 裕子
  雨脚の水輪を避けて水馬            稲葉 京閑
  蕗煮るや母のレシピの字のにじみ       峯岸 俊江
  黒猫が番してをりぬ薔薇屋敷          中野 千秋
  雨蛙けふは静かな休息日            湯本 真也
  一輪の薔薇をもらひて許したり           中野 千秋
 
互選内容

杉山 加織 選
ゆく春や長き睫の抱き人形
六月の水辺にモネを探しつつ
牡丹散る紙のくづれる音のして
蜥蜴いまジュラ紀の顔で振り向きぬ
黒南風がジャズのスイングめいてくる

稲葉 京閑 選
緑陰に歩み緩めて街の午後
少年が後ろ手に持つ赤い薔薇
牡丹散る紙のくづれる音のして
蜥蜴いまジュラ紀の顔で振り向きぬ
鈍色の過去を曳きゆく梅雨の蝶

清水 檀 選
六月の水辺にモネを探しつつ
水飛沫嬉々とし追って裸の子
蕗煮るや母のレシピの字のにじみ
父の日に好みは何と母に訊く
雨蛙けふは静かな休息日

阿部ひで希 選
緑陰に歩み緩めて街の午後
少年が後ろ手に持つ赤い薔薇
くろがねの泥したたらせ代を掻く
蜥蜴いまジュラ紀の顔で振り向きぬ
雨脚の水輪を避けて水馬

中野 千秋 選
ゆく春や長き睫の抱き人形
くろがねの泥したたらせ代を掻く
花嫁のブーケトスより風薫る
蜥蜴いまジュラ紀の顔で振り向きぬ
鈍色の過去を曳きゆく梅雨の蝶

峯岸 俊江 選
風走り日差しも揺らす青葉かな
緑陰に歩み緩めて街の午後
紫陽花に真珠のやうな雨雫
薄暑光ホテルの守衛の金モール
黒南風がジャズのスイングめいてくる

湯本真也 選
白薔薇を活けて背筋を伸ばしをり
緑陰に歩み緩めて街の午後
少年が後ろ手に持つ赤い薔薇
黒猫が番してをりぬ薔薇屋敷
一輪の薔薇をもらひて許したり

星野 裕子 選
少年が後ろ手に持つ赤い薔薇
六月の水辺にモネを探しつつ
くろがねの泥したたらせ代を掻く
蜥蜴いまジュラ紀の顔で振り向きぬ
父の日に好みは何と母に訊く



(平成24年6月「ひろそ火インターネット句会 Vol.4」投句9名。今回の結果を『ひろそ火』8月号にて掲載予定です。)

3月の結果はこちら、4月の結果はこちら、5月の結果はこちらからご覧いただけます。

来月の参加もお待ちしております!!  

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