太陽の白く真空生む猛暑 稲葉 京閑 ふと触れし君の指先螢の夜 清水 檀 カリヨンの音の広がる大夕焼 星野 裕子 夏の浜恋の欠片も落ちてをり 杉山 加織 愛されて芯まで赤いトマトかな 中野 千秋
木暮陶句郎 選
◎特選 ５句
太陽の白く真空生む猛暑 稲葉 京閑
ふと触れし君の指先螢の夜 清水 檀
カリヨンの音の広がる大夕焼 星野 裕子
夏の浜恋の欠片も落ちてをり 杉山 加織
愛されて芯まで赤いトマトかな 中野 千秋
〇入選 20句
香り降る泰山木の花の下 清水 檀
心音に似し水音や木下闇 星野 裕子
どこよりも家は良きもの夕端居 中野 千秋
したたかに夏蝶空を翻し 杉山 加織
ヨット駆る風の機嫌を味方とし 稲葉 京閑
生粋の女子校育ち白日傘 中野 千秋
リズムよく根こそぎ倒す草刈り機 阿部ひで希
言ひ訳を考えながら髪洗ふ 杉山 加織
見れば見るほど富士のごとかき氷 中野 千秋
どくだみの白き花影似合ふ闇 清水 檀
ひと日終へ素顔に戻る涼しさよ 星野 裕子
さくらんぼ天空の実を取りにいく 安部じゅん
螢の夜君の歩幅に合はせ行く 清水 檀
蜥蜴死す遊び心の猫の爪 稲葉 京閑
朽ちること喜びもして紗羅の花 杉山 加織
櫂収め林間学舎昼げかな 阿部ひで希
噴水きらめくとびきりの笑顔かな 中野 千秋
雷雨過ぎ庭の葉の粒輝けり 阿部ひで希
風鈴の余韻に沁みて吾は今 清水 檀
言ひかけし事言へぬまま髪洗ふ 星野 裕子
互選
６票
夕立の音の残つてをりし傘 木暮陶句郎
３票
蛍火の草のしづくに燃え移る 木暮陶句郎
蛍川過去へ過去へと誘へる 木暮陶句郎
２票
どこよりも家は良きもの夕端居 中野 千秋
ひと日終へ素顔に戻る涼しさよ 星野 裕子
ヨット駆る風の機嫌を味方とし 稲葉 京閑
日焼の児弾丸めきて目指す海 木暮陶句郎
さくらんぼ天空の実を取りに行く 安部じゅん
１票
ふと触れし君の指先螢の夜 清水 檀
言ひ訳を考へながら髪洗ふ 杉山 加織
羅や潮風といふ源氏名も 木暮陶句郎
見れば見るほど富士のごとかき氷 中野 千秋
螢の夜君の歩幅に合はせ行く 清水 檀
蜥蜴死す遊び心の猫の爪 稲葉 京閑
朽ちること喜びもして紗羅の花 杉山 加織
暗闇にメス入れし如稲光 星野 裕子
命あるものに光や蛍の夜 杉山 加織
愛されて芯まで赤いトマトかな 中野 千秋
言ひかけし事言へぬまま髪洗ふ 星野 裕子
夏の浜恋の欠片も落ちてをり 杉山 加織
清水 檀選
どこよりも家は良きもの夕端居
蛍川過去へ過去へと誘へる
日焼の児弾丸めきて目指す海
さくらんぼ天空の実を取りにいく
カリヨンの音の広がる大夕焼
中野 千秋選
ヨット駆る風の機嫌を味方とし
ふと触れし君の指先蛍の夜
ひと日終へ素顔に戻る涼しさよ
暗闇にメス入れし如稲光
夕立の音の残つてをりし傘
稲葉 京閑選
蛍火の草のしづくに燃え移る
蛍川過去へ過去へと誘へる
言ひ訳を考へながら髪洗ふ
命あるものに光や蛍の夜
安部じゅん選
蛍の夜君の歩幅に合はせ行く
蜥蜴死す遊び心の猫の爪
朽ちること喜びもして紗羅の花
夕立の音の残つてをりし傘
言ひかけし事言へぬまま髪洗ふ
阿部ひで希選
蛍火の草のしづくに燃え移る
どこよりも家は良きもの夕端居
蛍川過去へ過去へと誘へる
羅や潮風といふ源氏名も
夕立の音の残つてをりし傘
杉山 加織選
蛍火の草のしづくに燃え移る
見れば見るほど富士のごとかき氷
ひと日終へ素顔に戻る涼しさよ
夕立の音の残つてをりし傘
愛されて芯まで赤いトマトかな
星野 裕子選
ヨット駆る風の機嫌を味方とし
日焼の児弾丸めきて目指す海
さくらんぼ天空の実を取りにいく
夕立の音の残つてをりし傘
夏の浜恋の欠片も落ちてをり
（平成25年7月「ひろそ火インターネット句会 Vol.17」投句8名、選句7名。今回の結果を『ひろそ火』2013年9月号にて掲載予定です。）
※過去の結果
2012年 3月、4月、5月、6月、7月、8月、9月、10月、11月、12月
2013年 1月、2月、3月、4月、5月、6月
来月の参加もお待ちしております！！
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