平成25年9月 月例インターネット句会 Vol.19結果発表 

木暮陶句郎 選

◎特選 5句
 筆圧の不意に弱まる夜学かな           杉山 加織        
 真青なる空へ胴上げ夏終わる           峯岸 俊江
 闇の芯光らせてをり鉦叩               杉山 加織
 鬼灯を鳴らす吾が身の透けるまで         星野 裕子
 流れ星秘め事秘めしまま落ちよ          安部じゅん

〇入選 21句

  
きりぎりすビルの谷間にソロデビュー       安部じゅん
  新豆腐水キラキラと滴らす             星野 裕子 
  何か得て何かを捨てて台風過           佐藤 重人
  ちぐはぐなそよぎ赤々葉鶏頭            稲葉 京閑
  朝露の今日に触れたるひかりかな         佐藤 重人
  大笊の茸に山の記憶かな              中野 千秋
  野分後人は純潔思ひ出す              杉山 加織
  秋めくや返事は期待せぬ手紙           安部じゅん
  天の川起動持つ星青色に             稲葉 京閑
  虫の音が闇を広げてをりにけり          稲葉 京閑
  天の川地球背負うて眺めけり           安部 じゅん
  木道にふと揺れし紅檀の実            清水  檀  
  文を書く手元の翳り秋の暮れ           峯岸 俊江
  高速道霧の流れる高さかな            阿部ひで希
  萩の戸を開けて旅よりもどりけり         中野 千秋 
  登高や沸き立つ雲を追ひかけて         中野 千秋
  とんぼうの空に心を解き放つ           星野 裕子
  気配消す胡弓悲しき風の盆            佐藤 重人
  虫時雨現時の君を待つてをり           中野 千秋 
  喉元の富士の名水爽やかに            阿部ひで希
  蟷螂の翅は空へと伸び切れず           杉山 加織


 
 


互選


5票
 
朝露の今日に触れたるひかりかな        佐藤 重人

  
4票
 
鬼灯を鳴らす吾が身の透けるまで        星野 裕子
 秋めくや返事は期待せぬ手紙          安部じゅん
  

 
 
3票  
 
 野分あと森の隙間にある疲れ         木暮陶句郎  
 恋もまた台風圏の中にあり           木暮陶句郎
 流れ星秘め事秘めしまま落ちよ        安部じゅん 
 

 
    
2票
 
 
何か得て何かを捨てて台風過         佐藤 重人
 虫の音が闇を広げてをりにけり        稲葉 京閑 
 とんぼうの空に心を解き放つ          星野 裕子
 風の歌点してをりぬ赤蜻蛉           杉山 加織
 

 
1票
 きりぎりすビルの谷間にソロデビュー        安部じゅん
 筆圧の不意に弱まる夜学かな            杉山 加織
 こほろぎの声に消されし沓の音            清水  檀
 台風にひと日翻弄されてをり             星野 裕子
 星流れ暗闇綻びてをり                星野 裕子
 真青なる空へ胴上げ夏終わる            峯岸 俊江
 木道にふと揺れし紅檀の実              清水  檀
 
  
 闇の芯光らせてをり鉦叩               杉山 加織
 文を書く手元の翳り秋の暮れ            峯岸 俊江
 上越線貨車ゆつくりと稲の秋             峯岸 俊江
 秋冷や富士の樹海の怖さあり            阿部ひで希
 高速道霧の流れる高さかな             阿部ひで希
 萩の戸をあけて旅より戻りけり           中野 千秋
 タロットの答へはナイト野分来る           木暮陶句郎
 気配消す胡弓悲しき風の盆             佐藤 重人
  
 

星野 裕子選朝露の今日に触れたるひかりかな
秋めくや返事は期待せぬ手紙
闇の芯光らせてをり鉦叩
恋もまた台風圏の中にあり
風の歌点してをりぬ赤蜻蛉  


 
清水 檀選
野分あと森の隙間にある疲れ
上越線貨車ゆつくりと稲の秋
朝露の今日に触れたるひかりかな
風の歌点してをりぬ赤蜻蛉
鬼灯を鳴らす吾が身の透けるまで


中野 千秋選
何か得て何かを捨てて台風過
秋めくや返事は期待せぬ手紙
真青なる空へ胴上げ夏終わる
鬼灯を鳴らす吾が身の透けるまで
流れ星秘め事秘めしまま落ちよ

稲葉 京閑選
朝露の今日に触れたるひかりかな
台風にひと日翻弄されてをり
秋冷や富士の樹海の怖さあり
タロットの答へはナイト野分来る
鬼灯を鳴らす吾が身の透けるまで


安部じゅん選
こほろぎの声に消されし沓の音
星流れ暗闇綻びてをりぬ
文を書く手元の翳り秋の暮れ
恋もまた台風圏の中にあり
とんぼうの空に心を解き放つ


峯岸 俊江選
朝露の今日に触れたるひかりかな
秋めくや返事は期待せぬ手紙
高速道霧の流れる高さかな
恋もまた台風圏の中にあり
とんぼうの空に心を解き放つ


佐藤 重人選
筆圧の不意に弱まる夜学かな
秋めくや返事は期待せぬ手紙
萩の戸をあけて旅よりもどりけり
鬼灯を鳴らす吾が身の透けるまで
流れ星秘め事秘めしまま落ちよ


阿部ひで希選
きりぎりすビルの谷間にソロデビュー
野分あと森の隙間にある疲れ
虫の音が闇を広げてをりにけり
木道にふと揺れし紅檀の実
気配消す胡弓悲しき風の盆


杉山 加織選
野分あと森の隙間にある疲れ
何か得て何かを捨てて台風過
朝露の今日に触れたるひかりかな
虫の音が闇を広げてをりにけり
流れ星秘め事秘めしまま落ちよ

 
(平成25年9月「ひろそ火インターネット句会 Vol.19」投句10名、選句10名。今回の結果を『ひろそ火』2013年11月号にて掲載予定です。)

※過去の結果 
2012年 3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2013年 1月2月3月4月5月6月7月8月
来月の参加もお待ちしております!!  

top

inserted by FC2 system