人見知り玲奈の瞳は冬の色 鈴木由里子 ここまでとペン置くあとの夜寒かな 峯岸 俊江 マニキュアのにぶき銀色りんご剥く 峯岸 俊江 凩や俗物といふ身の軽さ 安部じゅん 蹲踞の溢るゝ水や花八手 稲葉 京閑
木暮陶句郎 選
◎特選 ５句
人見知り玲奈の瞳は冬の色 鈴木由里子
ここまでとペン置くあとの夜寒かな 峯岸 俊江
マニキュアのにぶき銀色りんご剥く 峯岸 俊江
凩や俗物といふ身の軽さ 安部じゅん
蹲踞の溢るゝ水や花八手 稲葉 京閑
〇入選 25句
晩秋の千切れ雲行く空の果て 清水 檀
退院に不安残して花八手 稲葉 京閑
まつたりと崩れて赤き熟柿かな 佐藤 重人
山の息白みはじめて冬立ちぬ 杉山 加織
吉祥寺翳るはやさや石蕗の花 佐藤 重人
参道を走つてゆきし七五三 中野 千秋
短日の日矢を零して棚曇る 稲葉 京閑
音が音吸ひこんでゆく霧の馬車 星野 裕子
街路樹の紅葉辿れば峡の駅 阿部ひで希
時雨るや山羊を弔う男衆 鈴木由里子
行く秋を濡らす追伸ほど雨 星野 裕子
外灯の辺りせはしく時雨けり 中野 千秋
心電図異常なしとて冬に入る 峯岸 俊江
冬帽の一人佇む渚かな 鈴木由里子
別れ際なだめてくれし朝時雨 杉山 加織
しぐるるや西を目指して深夜バス 中野 千秋
誰がために鳴きつづけるや残る虫 峯岸 俊江
冬近し恋の句ひとつ吾が胸に 星野 裕子
霧積峡鬼女の紅葉を見つけたり 安部じゅん
二の鳥居むけていくらか時雨けり 中野 千秋
唐松の散る金色の轍かな 佐藤 重人
腕白を外に追ひ遣りて障子貼 稲葉 京閑
待ち人の来るあても無き冬衣 鈴木由里子
欠点も許してしまふ冬日和 峯岸 俊江
白無垢の花嫁がゆく冬紅葉 中野 千秋
互選
６票
音が音吸ひこんでゆく森の馬車 星野 裕子
２票
山の息白みはじめて冬立ちぬ 杉山 加織
外灯の辺りせはしく時雨けり 中野 千秋
銀色の雨をこぼして冬紅葉 木暮陶句郎
冬ざれて君も離れていくやうな 鈴木由里子
凩や俗物といふ身の軽さ 安部じゅん
冬近し恋の句ひとつ吾が胸に 星野 裕子
１票
晩秋の千切れ雲行く空の果て 清水 檀
野心家と云はるるもよし一茶の忌 木暮陶句郎
暮早し猫が伸びして立ち上がる 稲葉 京閑
お揃ひのカップの並ぶ小春かな 杉山 加織
短日の日矢を零して棚曇る 稲葉 京閑
風にじむ余光の中の冬紅葉 星野 裕子
愛よりも恋に走りて木の葉髪 木暮陶句郎
時雨るや山羊を弔う男衆 鈴木由里子
冬帽の一人佇む渚かな 鈴木由里子
しぐるるや西を目指して深夜バス 中野 千秋
己が身を妖しく染めて蔦紅葉 清水 檀
二杯目のマティーニを飲む小夜時雨 木暮陶句郎
清水 檀選山の息白みはじめて冬立ちぬ
短日の日矢を零して棚曇る
音が音吸ひこんでゆく霧の馬車
銀色の雨をこぼして冬紅葉
冬近し恋の句ひとつ吾が胸に
中野 千秋選
晩秋の千切れ雲行く空の果て
お揃ひのカップの並ぶ小春かな
音が音吸ひこんでゆく霧の馬車
冬帽の一人佇む渚かな
凩や俗物といふ身の軽さ
安部じゅん選
暮早し猫が伸びして立ち上がる
音が音吸ひこんでゆく霧の馬車
時雨るや山羊を弔う男衆
己が身を妖しく染めて蔦紅葉
冬近し恋の句ひとつ吾が胸に
峯岸 俊江選
音が音吸ひこんでゆく霧の馬車
風にじむ余光の中の冬紅葉
外灯の辺りせはしく時雨けり
冬ざれて君も離れていくやうな
二杯目のマティーニを飲む小夜時雨
佐藤 重人選
山の息白みはじめて冬立ちぬ
音が音吸ひこんでゆく霧の馬車
外灯の辺りせはしく時雨けり
しぐるるや西を目指して深夜バス
凩や俗物といふ身の軽さ
杉山 加織選
野心家と云はるるもよし一茶の忌
音が音吸ひこんでゆく霧の馬車
愛よりも恋に走りて木の葉髪
銀色の雨をこぼして冬紅葉
冬ざれて君も離れていくやうな
（平成25年11月「ひろそ火インターネット句会 Vol.21」投句11名、選句7名。今回の結果を『ひろそ火』2014年1月号にて掲載予定です。）
※過去の結果
2012年 3月、4月、5月、6月、7月、8月、9月、10月、11月、12月
2013年 1月、2月、3月、4月、5月、6月
、7月、8月、9月、10月
来月の参加もお待ちしております！！
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