平成24年4月 月例インターネット句会 Vol.2 結果発表 

 

木暮陶句郎 選

◎特選 5句
 春めいて手放すものの多かりし      杉山 加織      
 落椿闇夜に艶も落としけり         杉山 加織
 刻々と白きベールの梅の丘         阿部ひで希        
 春宵やその気だるさに雨が降る      稲葉 京閑
 たまに乗る電車がらんと春寒し      稲葉 京閑

〇入選 12句
 桜狩り川のほとりの散歩路          湯本 真也      
 梅の香の薄きは風の峠茶屋         阿部ひで希
 花咲きて新たな事の始まれる        湯本 真也
 白梅の遅速明らか峠道            阿部ひで希
 春光にダイヤモンドめく水面         杉山 加織
 柳にも輝く緑命燃ゆ              湯本 真也
 散る花を見上げながらの掃除かな     湯本 真也    
 夕霞榛名嶺淡きシルエット          清水 檀          
  小賀玉の花空耳か鈴の音          稲葉 京閑
 夕風が寝かせつけたるチューリップ     稲葉 京閑
  囀りの中に目覚める旅の宿         清水 檀
 儚げに浮かぶ三日月朧の夜         清水 檀 

互選

 3票
 
今半へ花の余韻を持ち込みぬ        木暮陶句郎
 夕風が寝かせつけたるチューリップ     稲葉 京閑

 2票
 新しき風の始まり4月かな           清水 檀
 春めいて手放すものの多かりし        杉山 加織
 落椿闇夜に艶も落としけり           杉山 加織
 身を入るる濃き花影を選びては        木暮陶句郎
 春宵やその気だるさに雨が降る       稲葉 京閑
 風の使者街へ放ちて山笑ふ         木暮陶句郎
 花日和スカイツリーの影が斬る        木暮陶句郎

 
1票
 刻々と白きベールの梅の丘          阿部ひで希
 散る花を見上げながらの掃除かな      湯本 真也
 御手玉の歌おさらりと桃の花         稲葉 京閑
 しだれてもしだれても雨花の寺        木暮陶句郎
 囀の中に目覚める旅の宿           清水 檀
 ひとはただ花を求めてゆきにけり       杉山 加織
 花はまだ土を知らずに天を向く        杉山 加織
 儚げに浮かぶ三日月朧の夜         清水 檀
 春光にダイヤモンドめく水面          杉山 加織
 梅の香の薄きは風の峠茶屋         阿部ひで希
 

互選内容

阿部ひで希 選
新しき風の始まり4月かな
落椿闇夜に艶も落としけり
花日和スカイツリーの影が斬る
人はただ花を求めてゆきにけり
花はまだ土を知らずに天を向く

湯本真也 選
春めいて手放すものの多かりし
今半へ花の余韻を持ち込みぬ
春宵やその気だるさに雨が降る
夕風が寝かせつけたるチューリップ
儚げに浮かぶ三日月朧の夜

結菜やよ妃 選
落椿闇夜に艶も落としけり
刻々と白きベールの梅の丘
御手玉の歌おさらりと桃の花
夕風が寝かせつけたるチューリップ
風の使者街へ放ちて山笑ふ

杉山 加織 選
身を入るる濃き花影を選びては
春宵やその気だるさに雨が降る
散る花を見上げながらの掃除かな
しだれてもしだれても雨花の寺
囀の中に目覚める旅の宿

稲葉 京閑 選
新しき風の始まり4月かな
春めいて手放すものの多かりし
身を入るる濃き花影を選びては
今半へ花の余韻を持ち込みぬ
風の使者街へ放ちて山笑ふ

清水 檀
梅の香の薄きは風の峠茶屋
今半へ花の余韻を持ち込みぬ
春光にダイヤモンドめく水面
花日和スカイツリーの影が斬る
夕風が寝かせつけたるチューリップ



(平成24年4月「ひろそ火インターネット句会 Vol.2」投句6名。今回の結果を『ひろそ火』6月号にて掲載予定です。)

3月の結果はこちらからご覧いただけます。

来月の参加もお待ちしております!!  

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