平成25年12月 月例インターネット句会 Vol.22結果発表 

木暮陶句郎 選

◎特選 5句
 木枯や眠れぬ夜は眠らずに          星野 裕子
 スリッパとエプロンの赤聖夜来る       鈴木 由里子
 着ぶくれてはみ出すやうに電車行く      清水  檀
 枯れ菊の紆余曲折を束ね焚く         稲葉 京閑
パーティーにポインセチアと微笑みと     杉山 加織

〇入選 17句

トレモロの風のささやき末枯野          星野 裕子
点滅の聖樹や過去は小刻みに           稲葉 京閑
裘ぬくぬくとして伊達眼             稲葉 京閑
恋の傷深みゆくまま山眠る            星野 裕子
S Lを畦に待つ子の冬帽子            峯岸 俊江
焼まんじゅう炭火へタレの零れ落つ        阿部ひで希
冬の月今日は優しき顔をして           清水  檀
榛名湖の静寂破る冬花火             阿部ひで希
焚火する見知らぬ人と慣れてきて         阿部ひで希
冬りんご少女のやうに髪を編み          中野 千秋
羽のあるものを集めて花八手           中野 千秋   
日記買ふ銭湯代三百五十円            安部じゅん 
足音の如く雨降る神迎              星野 裕子
クリスマスソングの中の待ち合わせ        稲葉 京閑 
サヨナラと言ふだけのこと冬の星         峯岸 俊江
河豚鍋の夜に悪しきもの見当たらず        杉山 加織 


互選


3票
 
点滅の聖樹や過去は小刻みに       稲葉 京閑
 太陽もゆつくり起きる冬の朝         杉山 加織
 凛として立つべし五年日記買ふ        安部じゅん
 冬りんご少女のやうに髪を編み       中野 千秋 
 幾つもの笛の眠つてゐる枯野        木暮陶句郎
 サヨナラと言ふだけのこと冬の星      峯岸 俊江 

  
2票
 
木枯や眠れぬ夜は眠らずに         星野 裕子
 マフラーや心を包みをりしもの        安部じゅん
 寒林を貫いてくる湖あかり          木暮陶句郎        
 助手席に置かれ艶めく冬の薔薇      木暮陶句郎 
 パーティーにポインセチアと微笑みと    杉山 加織
 君だけの蜜を抱きて冬りんご         中野 千秋
  
 
 

 
1票
 
トレモロの風のささやき末枯野        星野 裕子
ぬくぬくとして伊達眼鏡       稲葉 京閑
恋の傷深みゆくまま山眠る          星野 裕子
 湯豆腐や酒一合と君といて          峯岸 俊江
 SLを畦に待つ子の冬帽子           峯岸 俊江
 冬の月今日は優しき顔をして         清水  檀
 かの人は魔女やもしれぬ冬りんご      中野 千秋 
 傷付いた君を抱けば日の短か        鈴木由里子 
 羽のあるものを集めて花八手         中野 千秋
 着ぶくれてはみ出すやうに電車行く      清水  檀
 蒼穹に突き立つがごと冬木立         清水  檀
 初雪の咲いては消ゆる水面かな       木暮陶句郎 
 クリスマスカードの星をこぼす指        木暮陶句郎


   
   
 
   
稲葉 京閑選

太陽もゆつくり起きる冬の朝
木枯や眠れぬ夜は眠らずに
凛として立つべし五年日記買ふ
羽のあるものを集めて花八手
寒林を貫いてくる湖あかり


清水 檀選

傷付いた君を抱けば日の短か
マフラーや心を包みをりしもの
初雪の咲いては消ゆる水面かな
クリスマスカードの星をこぼす指
君だけの蜜を抱きて冬りんご


中野 千秋選

恋の傷深みゆくまま山眠る
S Lを畦に待つ子の冬帽子
クリスマスソングの中の待ち合わせ
サヨナラと言ふだけのこと冬の星
助手席に置かれ艶めく冬の薔薇


星野 裕子選

点滅の聖樹や過去は小刻みに
裘ぬくぬくとして伊達眼鏡
凛として立つべし五年日記買ふ
冬りんご少女のやうに髪を編み
マフラーや心を包みをりしもの

阿部ひで希選
トレモロの風のささやき末枯野
太陽もゆつくり起きる冬の朝
幾つもの笛の眠つてゐる枯野
寒林を貫いてくる湖あかり
クリスマスソングの中の待ち合わせ


安部じゅん選
湯豆腐や酒一合と君とゐて
木枯や眠れぬ夜は眠らずに
幾つもの笛の眠つてゐる枯野
サヨナラと言ふだけのこと冬の星
君だけの蜜を抱きて冬りんご


峯岸 俊江選
点滅の聖樹や過去は小刻みに
太陽もゆつくり起きる冬の朝
凛として立つべし五年日記買ふ
蒼穹に突き立つがごと冬木立
パーティーにポインセチアと微笑みと


鈴木 由里子選
冬の月今日は優しき顔をして
冬りんご少女のやうに髪を編み
着ぶくれてはみ出すやうに電車行く
幾つもの笛の眠つてゐる枯野
パーティーにポインセチアと微笑みと


杉山 加織選

点滅の聖樹や過去は小刻みに
かの人は魔女やもしれぬ冬りんご
冬りんご少女のやうに髪を編み
サヨナラと言ふだけのこと冬の星
           
助手席に置かれ艶めく冬の薔薇 

(平成25年12月「ひろそ火インターネット句会 Vol.22」投句10名、選句10名。今回の結果を『ひろそ火』2014年2月号にて掲載予定です。)

※過去の結果 
2012年 3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2013年 1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月
来月の参加もお待ちしております!!  

top

inserted by FC2 system