平成25年5月 月例インターネット句会 Vol.15 結果発表 

 

木暮陶句郎 選

◎特選 5句
 朝刊に葉陰踊らせ青嵐           清水  檀
 鳥たちにインフルエンザ黄砂降る     星野 裕子   
 ふらここの落ちるピエロの泣き笑ひ    安部じゅん
 白木蓮きのふの白に戻りたし                     星野 裕子
 イタリアンカラーの朝餉夏来る                    中野 千秋
 

〇入選 17句
 水の面を風が窪めて蜷の道         稲葉 京閑
 この涙若葉雫の重さかな           杉山 加織
 蜂蜜の収集蜂に囲まれて          稲葉 京閑
 葉のさやぎ窓ごとに聞く青嵐         清水  檀
 朝の雲さらりと消して五月晴れ        清水  檀
 すかんぽの我が物顔の高さかな       稲葉 京閑
 那智の滝春惜しみつつ落ちにけり      安部じゅん
 迷ひ子の出でる公園今年竹         稲葉 京閑   
 新緑が季節の扉開け放つ           清水  檀
 外洋のうねり宥める島干潟          稲葉 京閑
 自由意志ありて柳絮の飛び立てる      杉山 加織 
 ブランコや深く沈んでこそ高く         安部じゅん
 聖五月ワインの瓶を花器として        中野 千秋
 軽井沢行く話して夏近し            杉山 加織
 真夜中の窓からの風まだ五月        水上 一葉
 さりげなく君と腕組む蝶の昼          星野 裕子
 雲の下くもが走って青嵐            佐藤 重人 

互選

 7票
 
石ひとつひとつ涼しき熊野道        木暮陶句郎
  
 3票
 藤棚とふ深海に潜り込む          中野 千秋
 ブランコや深く沈んでこそ高く        安部じゅん
 酒すすみすすみ河鹿の夜となれる     木暮陶句郎
 さりげなく君と腕組む蝶の昼         星野 裕子
 雲の下くもが走って青嵐           佐藤 重人
      
 2票
 
この涙若葉雫の重さかな          杉山 加織
 朝の雲さらりと消して五月晴れ       清水  檀
 月光を落とし尽くして那智の滝       木暮陶句郎
 薫風に抱きしめられて仏顔         安部じゅん      
 軽井沢行く話して夏近し           杉山 加織

 1票
 新緑の窓あけ癒す目の疲れ        星野 裕子   
 虹鱒の楽園といふ峡の沼          木暮陶句郎
 新緑が季節の扉開け放つ          清水  檀
 自由意志ありて柳絮の飛び立てる     杉山 加織
 藤の花有閑マダムなることば        中野 千秋
 聖五月ラピスラズリの深き蒼        中野 千秋
 雛罌粟や散りてなほ世を見詰めをり    杉山 加織
 少し熱すぎる足湯も夏めける        木暮陶句郎
 イタリアンカラーの朝餉夏来る       中野 千秋 
 揉め事は蟻の国にも有るかしら       星野 裕子
 五月闇より抜け出して縄のれん      佐藤 重人
 聖五月ワインの瓶を花器として       中野 千秋 
 水辺にも若葉の緑したたれり       杉山 加織

  
  
互選内容

星野 裕子 選
藤棚とふ深海に潜り込む
石ひとつひとつ涼しき熊野道
藤の花有閑マダムなることば
ブランコや深く沈んでこそ高く
雲の下くもが走って青嵐

中野 千秋 選
月光を落とし尽くして那智の滝
石ひとつひとつ涼しき熊野道
自由意志ありて柳絮の飛び立てる
酒すすみすすみ河鹿の夜となれる
さりげなく君と腕組む蝶の昼

清水 檀 選
石ひとつひとつ涼しき熊野道
聖五月ラピスラズリの深き蒼
五月闇より抜け出して縄のれん
軽井沢行く話して夏近し
さりげなく君と腕組む蝶の昼

稲葉 京閑 選
藤棚とふ深海に潜り込む
朝の雲さらりと消して五月晴れ
少し熱すぎる足湯も夏めける
ブランコや深く沈んでこそ高く
雲の下くもが走って青嵐

阿部ひで希 選
新緑の窓あけ癒す目の疲れ
虹鱒の楽園といふ峡の沼
朝の雲さらりと消して五月晴れ
薫風に抱きしめられて仏顔
酒すすみすすみ河鹿の夜となれる

水上 一葉 選
この涙若葉雫の重さかな
石ひとつひとつ涼しき熊野道
新緑が季節の扉開け放つ
薫風に抱きしめられて仏顔
聖五月ワインの瓶を花器として

安部 じゅん 選
石ひとつひとつ涼しき熊野道
雛罌粟や散りてなほ世を見詰めをり
酒すすみすすみ河鹿の夜となれる
さりげなく君と腕組む蝶の昼
水辺にも若葉の緑したたれり

佐藤 重人 選
この涙若葉雫の重さかな
石ひとつひとつ涼しき熊野道
ブランコや深く沈んでこそ高く
揉め事は蟻の国にも有るかしら
軽井沢行く話して夏近し

杉山 加織 選
藤棚とふ深海に潜り込む
月光を落とし尽くして那智の滝
石ひとつひとつ涼しき熊野道
イタリアンカラーの朝餉夏来る
雲の下くもが走って青嵐



(平成25年5月「ひろそ火インターネット句会 Vol.15」投句10名、選句10名。今回の結果を『ひろそ火』2013年7月号にて掲載予定です。)

※過去の結果 
2012年 3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2013年 1月2月3月4月 

来月の参加もお待ちしております!!  

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