居酒屋に魔女の集まる良夜かな 中野 千秋 マニキュアを塗つて秋思を深めたる 星野 裕子 爽やかや窓いつぱいに海見えて 星野 裕子 水晶に月の力を充填す 中野 千秋 秋風や半分聞いて聞き流す 中野 千秋
木暮陶句郎 選
◎特選 ５句
居酒屋に魔女の集まる良夜かな 中野 千秋
マニキュアを塗つて秋思を深めたる 星野 裕子
爽やかや窓いつぱいに海見えて 星野 裕子
水晶に月の力を充填す 中野 千秋
秋風や半分聞いて聞き流す 中野 千秋
〇入選 15句
団栗の帽子目深やころり落つ 清水 檀
木犀の香り尋ねて山の寺 阿部ひで希
台風のうねりを裂きてフェリー着く 稲葉 京閑
振り向けば物問いたげに秋の風 星野 裕子
宵闇のカクテルグラス琥珀色 杉山 加織
今日もまた猫と暮らして秋の暮 湯本 真也
野分後空背伸びして光りけり 杉山 加織
誘はれてベリーダンスの月夜かな 杉山 加織
人生や実りの秋を掴み取る 湯本 真也
長き夜や漢字検定練習帳 峯岸 俊江
大空の飽きる事なき秋の雲 清水 檀
待宵の月を水面に揺らし見る 清水 檀
月光にさらして髪を梳いてをり 中野 千秋
枝先に刻の移ろひ初紅葉 阿部ひで希
本性をややのぞかせて薄紅葉 杉山 加織
互選
４票
組み直す脚に秋日の入れ替はる 木暮 陶句郎
３票
秋の雲わたしに翼があつたなら 杉山 加織
秋風の躓いてゐる石畳 木暮 陶句郎
２票
居酒屋に魔女の集まる良夜かな 中野 千秋
息合わぬ夫婦稲刈りながら揉め 稲葉 京閑
宵闇のカクテルグラス琥珀色 杉山 加織
今日もまた猫と暮らして秋の暮 湯本 真也
十五夜を映して閉ぢるコンパクト 中野 千秋
薄茶席野にあるやうに草の花 峯岸 俊江
水晶に月の力を充填す 中野 千秋
枝先に刻の移ろひ初紅葉 阿部ひで希
秋風や半分聞いて聞き流す 中野 千秋
１票
柘榴の実みな嘘つきな顔をして 木暮 陶句郎
触るる手に忘れ扇や旅カバン 峯岸 俊江
マニキュアを塗つて秋思を深めたる 星野 裕子
月光をまとひし吾が身透き通る 星野 裕子
誘はれてベリーダンスの月夜かな 杉山 加織
冷やかや銀器をのせる掌 木暮 陶句郎
「承久の宴」てふ地酒酌む無月 稲葉 京閑
テーブルにだれも使はぬ秋団扇 峯岸 俊江
待宵の月を水面に揺らし見る 清水 檀
月光にさらして髪を梳いてをり 中野 千秋
栗落ちて峡の朝日を奪ひ合ふ 木暮 陶句郎
互選内容
杉山 加織 選
マニキュアを塗つて秋思を深めたる
秋風の躓いてゐる石畳
組み直す脚に秋日の入れ替はる
月光にさらして髪を梳いてをり
秋風や半分聞いて聞き流す
清水 檀 選
居酒屋に魔女の集まる良夜かな
今日もまた猫と暮らして秋の暮
十五夜を映して閉ぢるコンパクト
秋風の躓いてゐる石畳
枝先に刻の移ろひ初紅葉
星野 裕子 選
柘榴の実みな嘘つきな顔をして
居酒屋に魔女の集まる良夜かな
秋の雲わたしに翼があつたなら
宵闇のカクテルグラス琥珀色
水晶に月の力を充填す
中野 千秋 選
秋の雲わたしに翼があつたなら
今日もまた猫と暮らして秋の暮
誘はれてベリーダンスの月夜かな
冷やかや銀器をのせる掌
栗落ちて峡の朝日を奪ひ合ふ
阿部ひで希 選
息合わぬ夫婦稲刈りながら揉め
薄茶席野にあるやうに草の花
秋風の躓いてゐる石畳
テーブルにだれも使はぬ秋団扇
組み直す脚に秋日の入れ替はる
稲葉 京閑 選
秋の雲わたしに翼があつたなら
十五夜を映して閉ぢるコンパクト
薄茶席野にあるやうに草の花
水晶に月の力を充填す
組み直す脚に秋日の入れ替はる
峯岸 俊江 選
息合わぬ夫婦稲刈りながら揉め
「承久の宴」てふ地酒酌む無月
組み直す脚に秋日の入れ替はる
待宵の月を水面に揺らし見る
枝先に刻の移ろひ初紅葉
湯本 真也 選
触るる手に忘れ扇や旅カバン
水澄みし鯉は色をも極めけり
宵闇のカクテルグラス琥珀色
月光をまとひし吾が身透き通る
秋風や半分聞いて聞き流す
（平成２４年１０月「ひろそ火インターネット句会 Vol.8」投句9名。今回の結果を『ひろそ火』12月号にて掲載予定です。）
※過去の結果 3月、4月、5月、6月、7月、8月、9月 からご覧いただけます。
来月の参加もお待ちしております！！
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