平成24年7月 月例インターネット句会 Vol.5 結果発表 

 

木暮陶句郎 選

◎特選 5句
 滑り台すべる私は青葉風              星野 裕子        
 香水のほのと香るやジャズライブ         水上 一葉
 羅や素顔のままの君が好き            杉山 加織
 弾け飛ぶ記憶の欠片ソーダ水           杉山 加織
 下足札二つ並べて冷酒酌む            峯岸 俊江

〇入選 18句
  世の中の汚れを知らず青葡萄          清水  檀
  サングラス都会のをんなに憧るる        星野 裕子
   ギヤマンの鉢に一個のトマトかな        峯岸 俊江
   風に幣泳がせ払ふ海開              稲葉 京閑
   街道の狭し車を避ける汗             稲葉 京閑
   ポセイドン不機嫌雨の海開            稲葉 京閑
   瞬きは愛の息継ぎ螢の夜            清水  檀
   あぢさゐや静かに雨の跳ねを見る       星野 裕子
   どこからか子等湧き出づる夏休み       峯岸 俊江
   闇に散る命儚し沙羅の花            清水  檀
   鎌倉を歩き疲れて心太              中野 千秋
   今一度この炎天を行けと言ふ          稲葉 京閑
   梅雨霧の山門くぐる傘二つ            阿部ひで希
   がさごそと扇子探す鞄かな            中野 千秋
   白服や逢ひにゆくとき透きとほる        杉山 加織
   ぽこぽこと禰宜の沓跡海開           稲葉 京閑
   長き髪アップにまとめ夏来る           峯岸 俊江
   寝ころんで雨の音きく夏座敷           中野 千秋

互選

 4票
 
瞬きは愛の息継ぎ螢の夜            清水 檀
 蛍の夜とは音のなきオルゴール        木暮 陶句郎
 弾け飛ぶ記憶の欠片ソーダ水         杉山 加織


 3票
 どこからか子等湧き出づる夏休み       峯岸 俊江
 鎌倉を歩き疲れて心太               中野 千秋   
 

 
 
手の中の蛍を見せるみしらぬ児        木暮陶句郎
 冷酒のキラリと光る涼しさよ           湯本 真也
 藤は実に月のしづくを宿しつつ         木暮陶句郎
 今一度この炎天を行けと言ふ          峯岸 俊江 

 
 
世の中の汚れを知らず青葡萄         清水  檀
 思ひ出し笑ひをかくす京扇            中野 千秋
 サングラス都会のをんなに憧るる        星野 裕子
   風に幣泳がせ払ふ海開             稲葉 京閑
   明け初めし空を自由に夏燕           清水  檀
 ポセイドン不機嫌雨の海開           稲葉 京閑
   あぢさゐや静かに雨の跳ねを見る       星野 裕子
  ほうたるの盛りて息もつけぬほど        杉山 加織
 どこまでも青田やどこまでも希望        木暮陶句郎
 香水のほのと香るやジャズライブ        水上 一葉
 万緑や星のベッドとなりにけり          杉山 加織
 羅や素顔のままの君が好き           杉山 加織
  白服や逢ひにゆくとき透きとほる        杉山 加織
 長き髪アップにまとめ夏来る          峯岸 俊江
 

互選内容

峯岸 俊江 選
明け初めし空を自由に夏燕
今一度この炎天を行けと言ふ
羅や素顔のままの君が好き
蛍の夜とは音のなきオルゴール
弾け飛ぶ記憶の欠片ソーダ水

杉山  加織 選
サングラス都会のをんなに憧るる
瞬きは愛の息継ぎ螢の夜
どこからか子等湧き出づる夏休み
鎌倉を歩き疲れて心太
蛍の夜とは音のなきオルゴール

阿部ひで希 選
思ひ出し笑ひをかくす京扇
手の中の蛍を見せるみしらぬ児
瞬きは愛の息継ぎ螢の夜
長き髪アップにまとめ夏来る
弾け飛ぶ記憶の欠片ソーダ水

清水  檀 選
藤は実に月のしづくを宿しつつ
風に幣泳がせ払ふ海開
あぢさゐや静かに雨の跳ねを見る
どこからか子等湧き出づる夏休み
弾け飛ぶ記憶の欠片ソーダ水

湯本 真也 選
世の中の汚れを知らず青葡萄
瞬きは愛の息継ぎ螢の夜
どこまでも青田やどこまでも希望
香水のほのと香るやジャズライブ
鎌倉を歩き疲れて心太

星野 裕子 選
冷酒のキラリと光る涼しさよ
ポセイドン不機嫌雨の海開
瞬きは愛の息継ぎ螢の夜
鎌倉を歩き疲れて心太
白服や逢ひにゆくとき透きとほる

稲葉 京閑 選
手の中の蛍を見せるみしらぬ児
藤は実に月のしづくを宿しつつ
ほうたるの盛りて息もつけぬほど
万緑や星のベッドとなりにけり
蛍の夜とは音のなきオルゴール

中野 千秋 選
冷酒のキラリと光る涼しさよ
どこからか子等湧き出づる夏休み
今一度この炎天を行けと言ふ
蛍の夜とは音のなきオルゴール
弾け飛ぶ記憶の欠片ソーダ水



(平成24年7月「ひろそ火インターネット句会 Vol.5」投句10名。今回の結果を『ひろそ火』9月号にて掲載予定です。)

3月の結果はこちら、4月の結果はこちら、5月の結果はこちら、6月の結果はこちらからご覧いただけます。

来月の参加もお待ちしております!!  

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