歯ブラシの毛先開くや原爆忌 鈴木由里子 初嵐掻き廻しゆく夢の底 杉山 加織 落鮎の跳ねて奥利根昏れゆけり 星野 裕子 衛星の混み合ふ空や星月夜 峯岸 俊江 かなかなや私の好きな一行詩 星野 裕子 糊代の捲れし手紙終戦日 鈴木 由里子木暮陶句郎 選
◎特選 6句
歯ブラシの毛先開くや原爆忌 鈴木由里子
初嵐掻き廻しゆく夢の底 杉山 加織
落鮎の跳ねて奥利根昏れゆけり 星野 裕子
衛星の混み合ふ空や星月夜 峯岸 俊江
かなかなや私の好きな一行詩 星野 裕子 糊代の捲れし手紙終戦日 鈴木 由里子
〇入選 20句
大花火流れていない様な川 星野 裕子
城跡に今日の命を蝉時雨 清水 檀
片品に立ち姿よき女郎花 中野 千秋
万華鏡ぐるっと回し星月夜 峯岸 俊江
大輪の炸裂に覚め雨蛙 阿部ひで希
ひらめきに従ふ日々や涼新た 杉山 加織
手花火に昭和の匂ひ父はるか はたの としはる
大花火外輪山を揺さぶりし 阿部 ひで希
もう一つ告げる良きこと墓洗ふ 中野 千秋
刻刻と雷雲迫る峡の村 阿部ひで希
桐一葉恋の終りも一過程 安部じゅん
消しゴムの転がる行方夏の果て 星野 裕子
朝涼や手早にすます庭手入れ 峯岸 俊江
新涼や木々を映してにはたづみ 中野 千秋
うつすらと埃煌めく今朝の秋 杉山 加織
昇る日の早や猛暑日となる兆 稲葉 京閑
ひょっとしてひょっとするかも鳳仙花 稲葉 京閑
長男は不器用に泣き白木槿 鈴木 由里子
バス降りて何時しか一人街晩夏 星野 裕子
深緑の森の慟哭初嵐 杉山 加織
互選
６票
かなかなや私の好きな一行詩 星野 裕子 ５票
ボーカルの指のルビーにある晩夏 木暮陶句郎
３票
空蝉の透けゐる眼空を恋ふ 稲葉 京閑
衛星の混み合ふ空や星月夜 峯岸 俊江
サンダルの砂まみれなる星月夜 木暮陶句郎
昇る日の早や猛暑日となる兆 稲葉 京閑
２票
大花火流れていない様な川 星野 裕子
万華鏡ぐるっと回し星月夜 峯岸 俊江
大花火外輪山を揺さぶりし 阿部ひで希
落鮎の跳ねて奥利根昏れゆけり 星野 裕子
桐一葉恋の終りも一過程 安部じゅん
消しゴムの転がる行方夏の果て 星野 裕子
糊代の捲れし手紙終戦日 鈴木由里子
深緑の森の慟哭初嵐 杉山 加織
１票
息とめて線香花火果つるまで はたの としはる
人型に脱ぎ捨てられし夏の衣 鈴木由里子
追はるるやねずみ花火に夜の闇 はたの としはる
手花火に昭和の匂ひ父はるか はたの としはる
サファイヤの指環に映る夜の秋 木暮陶句郎
もう一つ告げる良きこと墓洗ふ 中野 千秋
新涼や出先でもらふ加賀の菓子 中野 千秋
朝涼や手早にすます庭手入れ 峯岸 俊江
朝顔や螺旋の襞を今解く 清水 檀
髪にラメつけ八月の占ひ師 木暮陶句郎
俄雨去りて窓辺の風涼し 峯岸 俊江
（平成27年8月「ひろそ火インターネット句会 Vol.42」投句12名、選句12名。今回の結果を『ひろそ火』2015年10月号にて掲載予定です。）
※過去の結果
2012年 3月、4月、5月、6月、7月、8月、9月、10月、11月、12月
2013年 1月、2月、3月、4月、5月、6月 、7月、8月、9月、10月、11月、12月
2014年 1月、2月、3月、4月、5月、6月、7月、8月、9月、10月、11月、12月
2015年 １月、２月、3月、4月、5月、6月、7月
来月の参加もお待ちしております！！
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