毛糸玉ころりころりと輪廻編む 堤 かがり 凩の街鋭角に翳りたる 佐藤 重人 嘘つきは恋の始まりクリスマス 杉山 加織 隙間風水晶玉に曇りなし 稲葉 京閑 冬の朝言ひ訳ばかり考へて 杉山 加織木暮陶句郎 選
◎特選 ５句
毛糸玉ころりころりと輪廻編む 堤 かがり
凩の街鋭角に翳りたる 佐藤 重人
嘘つきは恋の始まりクリスマス 杉山 加織
隙間風水晶玉に曇りなし 稲葉 京閑 冬の朝言ひ訳ばかり考へて 杉山 加織
〇入選 ２３句
目張りして鬱と仲良くしてをりぬ 稲葉 京閑
紙で切る指の痛さや冬の月 清水 檀
白菜をさくさく刻むリズムかな 星野 裕子
暮るるともなく暮れゆけり冬の雨 峯岸 俊江
父想う遙か昔の玉子酒 堤 かがり
銀杏散りお伽の国の道つづく 清水 檀
蜂蜜をなめて眠らう冬の夜は 中野 千秋
人がたに主張している枯木立 水上 一葉
枯れ葎踏めば命の弾みかな 佐藤 重人
極月や背中合わせの罪と罰 鈴木由里子
源泉の零るる速さ冬の山 阿部ひで希
民話語れば狼がやつてくる 中野 千秋
ポインセチア悲しみを吐き捨てし赤 杉山 加織
竃猫ぶっきらぼうな愛苦手 鈴木由里子
極月の灯火きらりジェルネール 稲葉 京閑
時雨とて甘へ過ぎてもいけないし 鈴木由里子
寒拆や八木節ちょいと真似てみる 安部じゅん
凩に幹隆々と大銀杏 清水 檀
初雪や光に戻るものあまた 中野 千秋
毛糸編む人差指に促され 堤 かがり
日が差して光に変はる庭の霜 星野 裕子
おでん屋の酒器も楽しや加賀五彩 水上 一葉
隅つこにありて満開花八手 中野 千秋
互選
６票
凩の街鋭角に翳りたる 佐藤 重人
4票
湯たんぽの命と思ふ湯をそそぐ 木暮陶句郎 3票
紙で切る指の痛さや冬の月 清水 檀
昨年の返事の如く賀状書く 峯岸 俊江
涙目の美女となりけり玉子酒 木暮陶句郎 2票
心まで濡らさず生きて冬の雨 清水 檀
点灯し聖樹となりし大銀杏 星野 裕子
日記買ふ明日の夢を買ふごとく 峯岸 俊江
毛皮着てをり君の名はヴィクトリア 木暮陶句郎
蒼々と樹間見えくる霜夜明け 木暮陶句郎
初雪や光に戻るものあまた 中野 千秋
民話語れば狼がやつてくる 中野 千秋
嘘つきは恋の始まりクリスマス 杉山 加織
初雪を踏み込む前の深呼吸 杉山 加織
１票
隙間風水晶玉に曇りなし 稲葉 京閑
券売の窓口が吐く暖房臭 稲葉 京閑
極月の灯火きらりジェルネール 稲葉 京閑
極月や背中合わせの罪と罰 鈴木由里子
散ることもままにならずや残る菊 峯岸 俊江
暮るるともなく暮れゆけり冬の雨 峯岸 俊江
源泉の零るる速さ冬の山 阿部ひで希
毛糸玉ころりころりと輪廻編む 堤 かがり
隅つこにありて満開花八手 中野 千秋
風の音狼の声遠野の夜 中野 千秋
蜂蜜をなめて眠らう冬の夜は 中野 千秋
冬の朝言ひ訳ばかり考へて 杉山 加織
ポインセチア悲しみを吐き捨てし赤 杉山 加織
人がたに主張している枯木立 水上 一葉
この年の活動終えし落ち葉かな 水上 一葉
おでん屋の酒器も楽しや加賀五彩 水上 一葉
枯れ葎踏めば命の弾みかな 佐藤 重人
寒林のさみしくば影寄り添ふて 佐藤 重人
（平成26年12月「ひろそ火インターネット句会 Vol.３４」投句1３名、選句1２名。今回の結果を『ひろそ火』201５年２月号にて掲載予定です。）
※過去の結果
2012年 3月、4月、5月、6月、7月、8月、9月、10月、11月、12月
2013年 1月、2月、3月、4月、5月、6月 、7月、8月、9月、10月、11月、12月
2014年 1月、2月、3月、4月、5月、6月、7月、8月、9月、10月、11月
来月の参加もお待ちしております！！
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