揺れる囲にすかさず動く女郎蜘蛛 稲葉 京閑 烏瓜埴輪武人の首飾り 安部じゅん 暖色の瞬く夜景秋灯 清水 檀 虫の秋無情と思ふ今日を生き 清水 檀 木の実落つ堅き都会の音たてて 佐藤 重人木暮陶句郎 選
◎特選 ５句
揺れる囲にすかさず動く女郎蜘蛛 稲葉 京閑
烏瓜埴輪武人の首飾り 安部じゅん
暖色の瞬く夜景秋灯 清水 檀
虫の秋無情と思ふ今日を生き 清水 檀
木の実落つ堅き都会の音たてて 佐藤 重人
〇入選 21句
小鳥来る小さな翼翻し 鈴木由里子
黄昏て秋思忘るるまで刺繍 安部じゅん
きちきちとこまめに鳴いて飛ぶ孤高 安部じゅん
大都会高架の下に虫の声 安部じゅん
豊の秋すべてのものに神宿る 星野 裕子
?田に立てば孤独と思ふかな 鈴木由里子
パソコンの果つることなき子の夜長 峯岸 俊江
秋深しかなはぬ夢を捨てる夢 安部じゅん
山葡萄吾を捨てゆくとはけしからぬ 鈴木由里子
新米の一粒ずつの力かな 水上 一葉
めがね橋のぼりてなほも秋澄めり 峯岸 俊江
おしろいや江戸指物の箱鏡台 中野 千秋
呉服橋呉服通りに秋の雨 中野 千秋
川底の岩を揺らして秋の川 阿部ひで希
漣に陽が砕かれて湖の秋 星野 裕子
女郎蜘蛛めっぽう長き手足かな 稲葉 京閑
唐辛子夕陽の色が飛びつきぬ 星野 裕子
鰯雲スカイツリーは宙を刺す 星野 裕子
人声の間近で遠し秋の暮 佐藤 重人
トテ馬車の太き足にも秋の風 清水 檀
あと一句釣瓶落としや秋の暮 峯岸 俊江
秋天の緊張に濃き物の影 稲葉 京閑
待ちきれず車を跳ばす走り蕎麦 水上 一葉
天高し旅の初めの日本橋 中野 千秋
互選
５票
木の実落つ堅き都会の音たてて 佐藤 重人
唐辛子夕陽の色が飛びつきぬ 星野 裕子
虫の秋無情と思ふ今日を生き 清水 檀
３票
新米の一粒ずつの力かな 水上 一葉
おしろいや江戸指物の箱鏡台 中野 千秋
２票
ピアノ曲止まる秋思の余白とも 木暮陶句郎
山葡萄吾を捨てゆくとはけしからぬ 鈴木由里子
烏瓜埴輪武人の首飾り 安部じゅん
コスモスの揺れて大地を鎮めをり 中野 千秋
燦々と秋日背にして六地蔵 阿部ひで希
揺れる囲にすかさず動く女郎蜘蛛 稲葉 京閑
飯時はとうに過ぎたりねこじゃらし 稲葉 京閑
憂ひゆくピアニッシモにある夜長 杉山 加織
１票
人声の間近で遠し秋の暮 佐藤 重人
夕紅葉プリズムの中抜けて来し 佐藤 重人
小鳥来る小さな翼翻し 鈴木由里子
秋台風去りて群青残しおり 水上 一葉
大都会高架の下に虫の声 安部じゅん
秋深しかなはぬ夢を捨てる夢 安部じゅん
天高し旅の初めの日本橋 中野 千秋
川底の岩を揺らして秋の川 阿部ひで希
動かねばばった気付かぬ靴の先 阿部ひで希
漣に陽が砕かれて湖の秋 星野 裕子
豊の秋すべてのものに神宿る 星野 裕子
鰯雲スカイツリーは宙を刺す 星野 裕子
色鳥来森のメルヘン探すため 星野 裕子
暖色の瞬く夜景秋灯 清水 檀
トテ馬車の太き足にも秋の風 清水 檀
女郎蜘蛛めっぽう長き手足かな 稲葉 京閑
秋天の緊張に濃き物の影 稲葉 京閑
広き世を自由自在や渡り鳥 杉山 加織
（平成26年10月「ひろそ火インターネット句会 Vol.32」投句12名、選句12名。今回の結果を『ひろそ火』2014年12月号にて掲載予定です。）
※過去の結果
2012年 3月、4月、5月、6月、7月、8月、9月、10月、11月、12月
2013年 1月、2月、3月、4月、5月、6月 、7月、8月、9月、10月、11月、12月
2014年 1月、2月、3月、4月、5月、6月、7月、8月、9月
来月の参加もお待ちしております！！
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