平成26年4月 月例インターネット句会 Vol.26結果発表 

木暮陶句郎 選

◎特選 7句 (投句数70句の為、特選7句選)
 くれなゐの風をこぼして散る桜         杉山 加織
 電子音厨より鳴る春の夢            峯岸 俊江
 風光る榛名山透きとほらせて          安部じゅん
 一斗缶錆びつき居たり濃山吹          鈴木由里子
菜の花やしあはせ色の夜が明ける       清水  檀
 ポップコーンぱちりと弾け春の昼        星野 裕子
 黄砂降る私の感度低下する           星野 裕子

〇入選 25句

  蕗の皮剥いて夜更けの厨に香         稲葉 京閑
  春の雨街並み包むセレナーデ         水上 一葉
  ふらここを互ひ違ひに漕ぐ二人         阿部ひで希
  ゲーム好き暗算嫌ひ葱坊主          星野 裕子
  花の世に吾は恋するために生く        杉山 加織
  蘖や強く生きてと母が請ふ           鈴木由里子
  句心を燻べる花のバーベキュー        阿部ひで希
  花束は緑のリボン花ミモザ           清水  檀
  目借時波寄する音退る音            稲葉 京閑
  日だまりや花の名前のお母さん        鈴木由里子
  凶を引くそれは大吉四月馬鹿          安部じゅん
  春の月あまり遠くに行かないで         杉山 加織
  あれこれと旅の話や春炬燵           峯岸 俊江
  花を見て又花を見る日々いとし         清水  檀
  同窓の少しときめき宴うらら           堤 かがり
  入学児帰りは母の手をほどき          中野 千秋
  御言葉の愛に満ちたりフリージア        鈴木由里子
  吟行の誰も来ぬなりチューリップ        佐藤 重人 
  薄紅の吐息もらして夕桜             杉山 加織
  地より立つ光となりて黄水仙           峯岸 俊江
  句座仲間木陰に探す苑薄暑           佐藤 重人
  ドア開けば出会ひがしらの燕かな        堤 かがり
  身の憂さのかくも重たき夕桜           杉山 加織
  花に逢ふただそれだけにときめきて       峯岸 俊江
  石楠花の尾根ふりかへり振り返り        堤 かがり


互選 6票
 
シャボン玉赤城榛名を裏返し         木暮陶句郎
 

5票
 
囀や伝へたきこと溢れさせ           木暮陶句郎


4票 
 
 一片が百片を呼び花吹雪            木暮陶句郎

3票
 
入学児帰りは母の手をほどき          中野 千秋
 地より立つ光となりて黄水仙           峯岸 俊江
 
 

  
2票 
 ふらここを互ひ違ひに漕ぐ二人          阿部ひで希
 良き名とて読めぬ名前や入学児         中野 千秋
 花束は緑のリボン花ミモザ             清水  檀
 沈丁花をとこは君にひざまづき          木暮陶句郎
 湯の街の光る石段朧月               水上 一葉
 日だまりや花の名前のお母さん          鈴木由里子
 チューリップ小人は絵本の中に棲む       星野 裕子  
 あれこれと旅の話や春炬燵            峯岸 俊江
 くれなゐの風をこぼして散る桜           杉山 加織
 風光る榛名山透きとほらせて           安部じゅん
 

1票
 
親の年さまざまであり入学児            中野 千秋
 菜の花やサーファー巻き込むうねりかな     加納なおみ   
 春の雨街並み包むセレナーデ           水上 一葉
 ゲーム好き暗算嫌ひ葱坊主             星野 裕子
 漆黒の湖に金蒔く朧月                木暮陶句郎
 花の世に吾は恋するために生く           杉山 加織
 夜桜やあひたき君は今何処             水上 一葉
 目借時波寄する音退る音              稲葉 京閑 
 岩風呂の湯気を揺るがす春の雨          阿部ひで希
 凶を引くそれは大吉四月馬鹿            安部じゅん 
 菜の花やしあはせ色の世が明ける         清水  檀
 湯けむりに人生預け春の夕              水上 一葉
 塗りたてのペンキの匂ひ柿若葉           稲葉 京閑
 君の住む此処はふるさと桜月夜           清水  檀
 薄紅の吐息もらして夕桜                杉山 加織
 身の憂さのかくも重たき夕桜              杉山 加織
 黄砂降る私の感度低下する              星野 裕子
 花に逢ふただそれだけにときめきて         峯岸 俊江 
 お返事の声を大きく入学す              中野 千秋
 
  
   
 

(平成26年4月「ひろそ火インターネット句会 Vol.26」投句14名、選句13名。今回の結果を『ひろそ火』2014年6月号にて掲載予定です。)

※過去の結果 
2012年 3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2013年 1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2014年 1月2月3月
来月の参加もお待ちしております!!  

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